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旧岩崎邸

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コロニアル様式というそうだが、確かに旧英領のインドや東アフリカや中東にあって
もおかしくないような雰囲気がある。正面の椰子の木立にずいぶんマッチしている。

私は、自慢じゃないけど、長い人生で、自分自身は元より、友人にしても、仕事上で
も、三菱関係と絡んだためしがない。それだから、旧三菱財閥の岩崎家の邸宅と聞
くと、とても縁遠い感じがする。それに、良くも悪くも、明治政府と歩調を合わせて肥
え太った政商のイメージが過って、どうも敬遠しがちだ。

しかし、よく考えてみれば、歴史上の物件として訪れる分には蟠りも不要だ。英人ジ
ョサイア・コンドル設計である。Wikipediaでチェックしてみると、幕末に来日し、工部
大学校(現 東大工学部)で建築学の教鞭をとり、一期生に、東京駅や日銀本店な
ど近代日本の数多くのモニュメントを残した辰野金吾がいる。辰野の教授就任とと
もに退官したようだが、この当時のお雇い外人教師にとっては既定の退官だったの
かどうか分からない。

何せ、明治政府は欧米から招へいした外人教師には法外に高額な給与を払ってい
たそうだから、予算問題ももちろんあっただろう。確か、コンドルは川鍋暁斎とも関
わり、和名の雅号をもつ程、日本画マニーだったと何かで読んだ憶えがある。(穴
倉散士)

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